森康行監督は、映画『ワーカーズ』を語る

投稿日: 2013/02/18 1:21:26

映画『ワーカーズ』は、多くの方に観られて、これから成長します

2012年12月9日、完成記念上映会 で、森康行監督は、映画『ワーカーズ』について、次のように語りました

(ワーカーズコープ・日本労協新聞より)

人と人との関係、関わりというのは、田舎にも当然あって、私は若い頃は、それはあまり好きじゃなかった。だから、東京に出て来たっていうのもある。

でも、人間はやはり社会の中で生きていくものだし、地域の人たちの中で生きていく、生活していくものだと、今、きわめて強く感じています。

そういう問題意識を持ったのは、映画『かすかな光へ』をつくったから。教育学の大田<RUBY CHAR="堯","たかし">先生は、人間の多様性と、人は自分の意思で変れるんだということ、それから、関わりを持たないと人間は生きていけな いんだ、という話をされています。

そのことが私の頭の中に非常に残っていまして、今回『ワーカーズ』の撮影で、たえず「関わりって何なんだろう」と。

ワーカーズコープは、地域との関わりを求め、市民とともに仕事をおこす。今回の映画づくりで学ばせてもらいました。

在宅介護を続ける銭谷黎子(れいこ)さんとお母さんのシーンは、あゆみケアサービスの人が玄関から入っていくと、あとはずーっと全部、家の中から外を見ている。いろんな人の出入りがある。

数時間いると人が絶えず、上がって話し込みはしないけど、何人も様子を見に来る。「お母さん大丈夫」とか「何かやることある」とか。人と人との関わりが、日常的に行われている地域だ、と強く感じました。

映画は多くの方に観られ、いろんな感想が寄せられる中で成長します。『ワーカーズ』がどんな成長をするのかが楽しみです。