「確固たるものさし」高浜和行さん 月刊「ウインド」2013年8月号より
投稿日: 2013/08/08 10:29:21
6月に、映画「ワーカーズ」の上映を行った、新潟・市民映画館 シネ・ウインド が発行する 文化フォーラムマガジン「ウインド」8月号に、ワーカーズの上映報告。その中から、高浜和行さんの舞台挨拶をレポートした、月刊ウインド編集部 武居亮さんの記事をご厚意により転載します。月刊ウインドは1部200円(毎年11月号を除く)送料300円 お申し込みは → http://www.cinewind.com/news/1438/
6月1日(土)、「ワーカーズ」出演者でもある、すみだいきいきプラザ館長の高浜和行さんが来館されました。上映終了後の舞台挨拶では、高浜さんの壮絶な経歴や他館での上映の様子、「いきいき・プラザ」ウォーキング倶楽部の活動や広がりを拝聴できました。
元教員でもある高浜さんの語り口は実直で力強いものでした。本編では語られなかった自身の苦難、挫折、家庭内でのトラブルといった辛酸を次々と披露される高浜さんをどのように解釈したらよいか分からず、白状してしまうと私は戸惑ってしまいました。
しかしそうした変遷を経た末に「有償での仕事はもうしたくなかった」という言葉が出たとき、私は高浜さんの強さとかっこよさに気付かされました。ああ、この人は社会の枠組みの中にあっても、自分らしく生きていく道を確かに見つけた人なのだと感じたのです。自分と外の距離を測るための、確固たるものさしを見つけられた人なのだと。
自分らしく働くとはどういうことなのか、内容の濃さでいえば本編と遜色ないほどに(?)大切な人生の指針となるヒントを赤裸々に語ってくださった高浜さんに、会場からは大きな拍手が送られました。(月刊ウインド編集部 武居亮) 月刊ウインド2013年8月号より
※ シネ・ウインドのブログ(2013年6月)にも、「ワーカーズ」の記事があります。
お読みいただければ幸いです。→ http://www.cinewind.com/2013/06/