6週間の盛況、ありがとうございました 東京・ポレポレ東中野

投稿日: 2013/03/16 6:44:09

2/2〜3/15、6週間にわたった東京・ポレポレ東中野のロードショーは、盛況に終えることができました。

ありがとうございます。

全国展開もいよいよ本格化します。引き続きまして、どうぞよろしくお願い申し上げます。

千秋楽、森康行監督の挨拶。

「大勢の方に観ていただき、ありがとうございます。

全国での上映へむけて、いいスタートが切れました」。

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映画「ワーカーズ」ポレポレ東中野ロングランロードショー企画(3月9〜15日)。

3月15日千秋楽は、ポレポレ東中野 支配人・大槻貴宏さん、深谷シネマ 支配人・竹石研二さんの対談。お二人とも、映画上映やまちづくりにかける情熱、映画『ワーカーズ』絡めて生き方や働き方について語っていただきました。

14日は、映画の中で登場した、下町ギターロックデュオ「同心円」の ミニライブ。映画で演奏されていたノリのいいナンバー「ドゥビドゥバ」で始まり、スカイツリーをテーマに下町を歌う「シンボル」、ラストは「70億の夢」 の計3曲を披露。短い時間でしたが、PA(音響装置)なしの生歌、生ギターで観客に、映画「ワーカーズ」のテーマ、つながりやいきがいを伝えてくれまし た。

13日のトークは、板橋区、練馬区、北区等の23区北部地域を担当している北部事業本部の組合員。 ワーカーズコープが区・市の委託や指定管理者ではなく、自前事業として次々と立ち上げている「放課後等デイサービス(児童デイサービ ス)」現場からの報告。各地で地域の人たちと一緒にゼロから作っているところが特徴です。

板橋区の児童デイ「もちの木」を立ち上げた青柳さんと練馬区の「パレット」の所長木村さんから地域事業としての必要性や立ち上げの苦労を話しました。会場では大きくうなずく観客もあり、共感を得られた様子でした。

利根川本部長から抱負を聞かれた青柳さんは、「第2もちの木」の立ち上げ準備の中で、利用者の子どもたちが大人になっても「ほっとできる場所」を目指した いと語りました。一方、木村さんは利用者の将来、特に就労問題にふれ、畑をやりながら第一次産業と第二次産業を合せた仕事おこしを模索していると報告しま した。

震災メモリアルとして位置づけした12日は、中野区にも事業所がある中央事業本部の登場。本部長の川原隆哲さんと石巻市出身、現在西新宿児童館館長の村上俊さんのトークでした。写真のとおり椅子を使わずに、ステージの縁に腰掛ける、観客目線のトークは味わい深いものでした。

村上さんは、震災直後の2011年4月に入団。以来、東京に残るか石巻に帰って地域の役に立つかという「51%」で揺れ動く心情を伝えてくれました。川原 さんも巧みに村上さんの話を引き出し、二人の信頼関係がうかがわれます。いろいろな事情を抱えて働いてるワーカーズコープの仲間を支援していきたいと、川原本部長が締めくくりました。

11日は、東北震災のメモリアルデー。ワーカーズコープ三多摩事業本部の、組合員13名によるプレゼンテーション。先ずはMr.乙幡(おっぱた)によるいぶし銀のマジックショー。乙幡三春さんは、あきる野レクリエーション研究会所属、福生市の児童館で子どもたちを楽しませている方です。

その後、スクリーンで3.11の宮城県多賀城市の映像を写し、その日そしてそれ以降、全国のワーカーズコープの仲間はどのように行動したかを報告しまし た。三多摩の清掃事業所、食の現場、子育て、高齢者現場から仲間がかけつけ、当時地域で展開した取組みを観客に伝えました。

10 日は、神奈川事業本部によるトークイベント。現在、ワーカーコープの事業で最も力を入れている分野のひとつ「自立就労支援」の取組み報告。登壇したのは、 ワーカーズコープ神奈川事業本部から成田本部長、鳴海美和子さんの2人、就労支援プロジェクトのパートナーである横浜パーソナルサポート相談員小川さん、 神奈川県のモデル事業「就労困難な若者による地域解決型しごとおこしプロジェクト」参加者市川さんの計4名。

小川さん、鳴海さんはそれぞれの現場の体験から、心の病など様々な困難や生きづらさを持つ人々への相談や取組を報告しました。この取組みから地域へ働きか け就労の場を作る、ワーカーズコープのミッションと活動の意義を観客に伝えました。市川さんは自分の体験を踏まえ、今取り組んでいる仕事おこしについて発表しました。

9日、南部事業本部からは、本部長、事務局長、エリアマネージャー、子育て支援現場Pokke、高齢者施設現場の老若男女7人が登場。ワーカーズコープの基本理念、働く者との協同、利用者・家族との協同、地域との協同という「3つの協同」を実際の取組みから写真付きで紹介。被災地福島県での活動などの取組みを発表しました。生真面目で少々優等生的な印象のプレゼンテーションでしたが、掛け値なしの活動を観客の方に伝えられたと思います。

フィナーレは、失礼ながらただのおじさんにしか見えない坂本(隆)さん(写真左から2番目)による「今日もどこかで」の歌。小田和正なみのハイトーンで見事に聞かせ、終わると自然に客席から拍手が涌きました。